海外留学 感染症に注意


海外留学 感染症に注意

>>>>>>>>>>  専門医ら「身を守る対策を」

9月からの留学シーズンを前に、海外渡航者の感染症の専門医らが学生に「事前に滞在先の情報を収集し、感染症から身を守る対策を講じてほしい」と注意を呼び掛けている。

国立国際医療研究センター(東京都新宿区)のトラベルクリニック。今月上旬、9月からアフリカなどで活動する「国連ユースボランティア」に参加予定の学生12人が集まった。同クリニックの金川修造医長は、渡航前にワクチン接種や予防薬の服用をし、現地では虫に刺されないようにするなどの徹底を呼びかけた。

同クリニックによると、ここ数年、海外に渡航した学生が帰国後に受診するケースが増えている。昨年には、アフリカで現地の人の家で寝泊まりした大学生が蚊に刺されて、帰国後にマラリアを発症、重症化した。アジアでは細菌性赤痢など4種類の感染症に一度に感染した例も。先進国ではB型肝炎の発症例もあった。

0-34先進国の多くの国は、乳児期に予防接種を受けるが、日本では受けていない人が多いためだ。相談にあたる感染症対策専門職の堀成美さんは、「避けられた例が少なくない」と話す。

グローバル人材の育成に向け、海外留学の機会を設ける大学も増えている。関西学院大が海外でのボランティア活動を授業の単位に認めているほか、早稲田大は2032年度までに全日本人学生に海外経験をさせる方針を打ち出している。

ただ、交流が進めば、感染症が国内に持ち込まれるリスクも高くなる。今月には渡航歴のない10~20歳代の学生3人がデング熱に感染したことが判明。昨年、流行した風疹も東南アジアなどからの帰国者が持ち込んだものと見られている。

東京医大病院渡航者医療センターの浜田篤郎教授は「東日本大震災以降、国内でボランティア活動を行う感覚で渡航する人が目立つ。環境の違いを理解し、行動できることが国際人としての第一歩」と話す。

・・・・・・・・・・・2014年8月30日(土曜日)夕刊 讀賣新聞 (文章)抜粋

 

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